日航ジャンボ機墜落事故現場でもある「御巣鷹の尾根」(群馬県上野村)に通じる村道が土砂崩れが起きる恐れがあり、監視計測を続けました。

 当該地域は御巣鷹の尾根しかない山奥で、「8月12日の慰霊祭」以外には開通済み電力用トンネルの工事関係車両が通る程度で一般にはほとんど利用されない場所であるため、まず自動警報システムによる監視体制を敷いて対応しました。

4月および6月に地滑りが発生しましたが、警報等のシステムも順当に機能し、人的災害等を出すことなく管理できました。
御巣鷹慰霊登山道崩落通行止め記事(毎日新聞)

同様の事例では月数回の人力観測の場合が多く、また自動観測する場合ではすでに地すべり対策工済みであることがほとんどで、実際に地すべりに至る過程を長期間自動計測 するという極めて貴重な例となりました。




2008/8/12 御巣鷹山日航機事故慰霊

本現場は御巣鷹山の慰霊登山コースであり、万が一にも事故のないように、慰霊登山に先だち斜面防護および迂回路が設置されました。

弊社スタッフも、地滑り伸縮計の再設置と8月12日当日の慰霊登山中の常時計測監視体制で通行の安全を図りました。

迂回路(斜面上から見る)

慰霊登山前の関係者合同ミーティング

迂回路を渡る慰霊登山者を待ち受けるマスコミ取材班