事 例

LPSSによる橋台沈下・水平変位計測

概 要

LPS(ラインポジションセンサ)は、基準となる線状物体に対する相対変位を計測する非接触型の変位センサです。
帯状のレーザ発光器とCCD受光器を上下および左右の2方向に対面配置して線状物体の影の位置を高精度で検出するものです。
 

特 徴

  • 検出範囲35mmを数μmの高分解能で高速に検出します。
  • センサの温度特性が優れています。
  • 基準線材も軽量で湿潤しにくく張力に強い繊維を用いることで温度・湿度に対し安定した測定が行えます。
  • 測点センサ部および計測ボックスはコンパクトで、多点設置・配線が容易でコストパフォーマンスに優れています。
  • 現地計測エリア内で長距離用シリアル信号に変換するため、システムはシンプルでかつ長距離延長に対する信号の劣化が生じません。

計測システム構成

  • 各測点センサ部を基準線が貫いており、基準線の両端は重りと巻き取り装置によって常時張力が加えられています。
  • 計測ボックスはセンサの制御およびX変位・Y変位・センサ温度を高精度アナログ信号で出力します。
  • 計測ボックス同士および測定局の信号変換ボックスとの間はシリアル信号に変換されており、2芯のツイストペアケーブルを数珠繋ぎして使用できます。また長距離延長しても信号の劣化が生じません。 (最大1.2kmまでの伝送が可能)
  • 測定局側の信号変換ボックスはシリアル信号をPC用(RS232C)に変換します。
  • 測定局からは通信回線にて現場事務所局や計測会社局に信号を送信します。
  • また、インターネット経由でのデータ配信も可能であり、関係担当者が自宅からデータを確認することもできます。 (※計測ボックスおよび測定局の信号変換ボックスには電源AC100V(またはDC24V)が必要です。)

計器仕様

計測テクノ社製